アメリカ屈指の大自然をほこるユタ州にある『アーチーズ国立公園』。
長年の侵食によって出来上がったアーチ状の岩が点在している不思議で美しい国立公園です。
日本では聞きなれない名前の国立公園かもしれませんが、アーチーズ国立公園はアメリカ人に大人気。
今回は、アーチーズ国立公園の場所や行き方と入園料、筆者が実際に行って感じた地元民に愛される魅力やアーチの成り立ちについてご紹介していきます。
この記事のもくじ
アーチーズ国立公園について
アーチーズ国立公園は、自然にできたアーチ(長年の侵食によって削られたアーチ状の岩)が地球上で最も多い場所です。
309㎢という広大な広さを持つアーチーズ国立公園内には、2000以上のアーチがあると言われています。
中には長さが100mを超える巨大なアーチもありますが、1970年以降からすでに40以上のアーチが崩れているそうです。
アーチーズ国立公園の成り立ちは?
アーチーズ国立公園は不思議な地形の場所ですが、無数のアーチが出来上がった成り立ちが気になりますよね。
アーチーズ国立公園は岩塩層の上にあり、この岩塩層こそがアーチーズ国立公園の独特な造形を作り上げた主な原因のようです。
場所によっては数百メートルにもなるという岩塩層の形成は、なんと3億年も前から始まっていたとか。
3億年前は海の潮の動きが激しい時代だったため、数百メートル単位で繰り返す満ち引きと太陽の熱で海水が蒸発。
長年にわたり大量の海水が蒸発した事によって、大量の塩が残りました。
その後は、残された塩の上に多くの堆積物積み重なる形で塩の層が完成。
やがて上部にあった堆積物の地層の重みに耐えられなくなり、移動や湾曲、液化などによって上方に運ばれた地層が地表を形成。
さらに長年の侵食で今のようなアーチになったそうですが、壮大な時間の感覚に想像力が追いつきませんね。
アーチーズ国立公園の場所は?
アーチーズ国立公園(Arches National Park)は、アメリカのユタ州にある国立公園です。
グランドキャニオンなど、多数の国立公園が含まれるグランドサークルの最も北に位置する場所にあります。
実は、アーチーズ国立公園は大ヒットを記録した映画『インディー・ジョーンズ』のロケ地としても有名です。
アーチーズ国立公園の行き方は?
アーチーズ国立公園までの主な行き方は車での移動が一般的です。
日本人観光客にも馴染みのあるラスベガス(ネバダ州)からなら車でおよそ6時間半。
ユタ州の州都であるソルトレイクシティーからなら車でおよそ3時間半の道のりです。
個人旅行の場合は飛行機でソルトレイクシティー空港まで行って、ソルトレイクシティーからレンタカーを使うのが無難でしょうね。
アメリカの中でも、日本人には観光しやすい地域だと思います。
アーチーズ国立公園の入園料は?
アメリカの国立公園や州立公園は入園料(入場料)がかかります。
アーチーズ国立公園は、車1台(15人まで)$30で7日間有効(2019年2月現在)なので、家族や友人と行けばかなりお得ですね。
年間平均降雨量がたったの250㎜という砂漠地帯で晴天率の良さも魅力の1つだと思います。
アーチーズ国立公園のトレイルを歩こう
アーチーズ国立公園にはたくさんのトレイルがあり、ほとんどのアーチを間近で見ることができます。
アーチの下で休憩したり、壁を登ってみたり、過去には上を歩くことができるアーチもあったそうです。
アーチーズ国立公園は、大人から子供まで身体全部を使って自然の芸術に触れることができる素晴らしい場所なんですよね。
アーチーズ国立公園の見所は?

巨大なアーチが並んで、大迫力の「ダブル・アーチ」は近くで見ると本当に大きいです。

「バランス・ロック」と呼ばれる岩の上に岩が乗っているような尖塔は、見ていると今にも落ちてきそう。

数あるアーチの中でも、一番人気は「デリケート・アーチ」だと思います。
ユタ州では車のナンバープレートやパンフレットに使われるなど、「デリケート・アーチ」はユタ州のランドマークにもなってるほど有名なんですよね。
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まとめ
アーチーズ国立公園はトレイルも整備されているので、子供からご年配の方までわりと簡単に歩いていました。
アメリカの国立公園の中では比較的に観光客も少ない方だと思います。
大自然を身近でゆっくり堪能したい人には、本当にオススメの国立公園です。
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