バックカントリー

雪崩ビーコンの種類や必要性は?バックカントリーで義務の可能性も!

スキーやスノーボードの愛好者にとって、パウダースノーが特に好きだという方は多いのではないでしょうか。

飛躍的な道具の進化やインターネットから得るノウハウや場所の共有などによって、現在は世界的なバックカントリーブームになりました。

これからバックカントリーを始めようと考えてる人にとって、大きな悩みの1つがビーコンだと思います。

今回は、そんなビーコンの必要性や種類エアバック付きバックパックなどについてご紹介していきます。

ビーコンの必要性

パウダースノーが好きなスキーヤーやスノーボーダーにとって、バックカントリーは憧れのフィールドですよね。

バックカントリーでのパウダースノーは魅力的ですが管理されたスキー場とは違い、遭難雪崩といった重大な事故にあうリスクもあります。

バックカントリーでビーコンが必要な理由は2つあり、雪崩による「埋没者を見つける」「埋没した時に見つけてもらう」ことです。

適切にビーコンを使う事が出来れば、いざ雪崩で埋没した時に仲間や自身の生還の可能性を飛躍的に高めてくれるはずです。

他にも、日本雪崩ネットワークによれば、「救助に関わる第三者に不要なリスクを冒させないためにも所持すべき」という理由もあるようですね。

ビーコンの義務化が増える?

アウトドアとパウダースノーブームの影響のためか、ここ数年は日本全国で雪崩事故が多いイメージがありますよね。

雪崩事故の増加という背景もあると思いますが、バックカントリーで人気のある富山県の立山では入山の際にビーコン所持が義務化されました。

仮にガイドがいるツアーだったとしても、ビーコンは必ず携帯しなければいけないようです。

パウダースノーで有名な北海道のニセコでは、ニセコ独自のルールのもとで「コース外滑走」ができるエリアもあり、滑走が許されているコース外ではビーコンの所持が推奨(義務ではありません)されています。

日本は世界的に見てもパウダースノーが多い国なので、将来的にはニセコのようなスキー場が増えることも考えられます。

すでに一部ではビーコンチェッカーが設置されてるスキー場もあり、今後はスキー場単位でのビーコン義務化が進んでいくかもしれませんね。

ビーコンは使い方の練習が必要

ビーコンは、持っているだけではほとんど意味がありません。

最大限にビーコンの性能を生かすには、トレーニングが必要です。

おそらくバックカントリーでは数人のグループで行動することが多いと思うので、使い方を知ってる人にしっかりと教えてもらい、何度も練習しましょう。

初心者だけの場合は雪崩や救助に関する講習会もあるので、雪崩講習会に参加して情報を得る方法もあります。

そして一番重要なのは、天候や雪の状況把握、滑る技術なども含めて、雪崩にあわないための行動をすることです。

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ビーコンの種類

ビーコンにはアナログ式とデジタル式がありますが、現在は初心者にも使いやすいデジタル式が主流になっているので、デジタル式だけについて簡単に説明していきます。

ビーコンは機種によって1〜3本のアンテナがあり、アンテナから出ている電波を探知します。

アンテナの数が多い方が初心者には使いやすく、値段も高いと思って間違いないですね。

捜索される時のモードは、どの機種でも1本のアンテナからでる電波ですが、捜索する時のモードでアンテナ数が替わります。

アンテナが1本や2本のモデルに比べて、3本アンテナは埋没者までの正確な距離がわかるなど、圧倒的に捜索がしやすいのが特徴です。

ビーコン選びに迷ったら?

ビーコンはメーカーや機種によって、多少なりとも使い方が違ってきます。

ビーコン選びに迷っている場合は、一緒にバックカントリーに行く仲間と同じ機種のビーコンがおすすめです。

同じ機種のビーコンがおすすめの理由としては、使い方を共有できるのでお互いのレベルアップに繋がるからです。

もう一つ、同じ機種同士のビーコンの方が捜索時の互換性が良いという意見もあるからです。

ビーコンはレンタルできる

ビーコンの値段は、およそ2万〜6万円。

値段だけを見れば、安い買い物ではないありませんよね。

ビーコンを使う頻度が年に1〜2回程度の予定なら、購入しなくてもレンタルが出来るお店もあるようです。

もしガイドツアーに参加するなら、ガイド会社がビーコンを用意してくれることもあります。

個人や仲間だけでバックカントリーに行く予定のない人は、今すぐにビーコンを購入しなくても良い場合もありそうですね。

しっかりと情報を集めて、自分にあったビーコンを見つけ、ショベルやプローブ(ゾンデ)なども合わせてそろえましょう。

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雪崩用のエアバックもある

最近では、雪崩用のエアバックが付いているバックパックを使用している人も増えています。

エアバック付きバックパックは、雪崩に巻き込まれても埋没するリスクを減らし、いざ埋没しても深さが軽減されるように設計されているそうです。

もちろんバックパックとしても使えるので、将来的には今よりも普及していくと思われます。

まとめ

バックカントリーは、ネガティブな意見や実際にスキー場と比べて危険もあります。

ですが、多くのスキーヤーやスノーボーダーにとって、とても素晴らしい経験が待っていると思います。

表面的で簡単なビーコンの情報でしたが、これからバックカントリーを始める人たちに少しでもお役に立てれば幸いです。

広見
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