フィッシング

渓流釣りで熊(ヒグマ)に遭遇した実話!川での対処法は?【体験談】

先日、おそらく人生の記憶に残りそうなくらいエキサイティングな経験をしました。

タイトルとサムネの通り、渓流釣りをしている最中に熊(ヒグマ)に遭遇!

どうせ「クマ牧場に行ってみた」的なやつだろ
タイトル詐欺乙

証拠写真も無いし証明はできませんが、カメラを向けるという発想にはなりませんでした。

ひろむ
ひろむ
なにせ、これ実話ですからね…。しかも親子3頭。

初めての体験でしたが、自分では冷静な対応ができていたと思います。

アウトドアが好きな人にとって、熊(ヒグマ)は頻繁に話題になる話ですよね。

今回は、渓流釣りや登山をする人たちの参考になればと考え、自分の体験や対処法を記事にしてみました

熊(ヒグマ)の親子に遭遇した場所は?

北海道夕張市の川でヒグマに遭遇

まず、僕が釣りの時に遭遇した熊はヒグマの親子でした。

本州に生息しているのはツキノワグマという種類で、北海道に生息しているのがヒグマです。

ヒグマは日本最大の陸上生物ですが、大きい個体は体長が3mにもなるようですね。

そんな大型動物に出会った場所は、北海道夕張市にある人里から離れた川。

夕張市は、メロン熊と呼ばれるマスコットキャラクター(ゆるキャラ)がいます。

有名な夕張メロンと熊がモチーフになってるシュールなキャラククター。

それだけ、ヒグマが身近に存在している地域という事でしょうね。

北海道富良野市の川でヒグマとニアミスした過去も

実は渓流釣りを始めた頃に、1度だけヒグマとニアミスをした事があります。

それは、北海道富良野市にある道路の近くを流れる川でのこと。

富良野市は「北の国から」で有名な観光地ですが、やはり熊の生息地でもあります。

その時は実物を見ていませんが、50mほど前方にいた友人が、目の前の斜面を下ろうとしている熊を目撃

彼いわく、直線距離は30mくらいしかなかったらしいですが、気づかれる前に退避できたそうです。

友人がいたのはカーブの先だったので、詳しい状況はわかりませんでしたが、血相を変えて戻ってきました。

「やばい!やばい!やばい!熊でた!熊でた!熊でた!」

同じ言葉を3語ずつ、小声で慌てる彼の顔は、今でも目と耳にハッキリ残っています。

熊(ヒグマ)の親子に遭遇した時期と時間帯は?

ヒグマに遭遇した時期は6月

夕張市も富良野市も、ヒグマに遭遇したのは6月後半でした。

初夏はヒグマの繁殖期で、オスがメスを求めて活発に活動する時期だそうです。

僕が見たのは3頭の親子熊でしたが、大きさ的に生まれて数ヶ月の子グマだと思います。

春に豊富だった山菜が減る時期なので、食料となるフキなどを求めて、移動中だったのかもしれませんね。

ヒグマに遭遇した時間帯は夕方

ヒグマは早朝と夕方に、最も多く活動すると言われています。

僕が夕張市で遭遇したのは、午後3時半頃でした。

日が長い6月なので、夕方という感じではなかったです。

富良野市の時は午後6時頃だったので、ヒグマが行動する想定どおりの時間帯でした。

熊(ヒグマ)の親子に遭遇した時の状況は?

1人の時に3頭の親子熊に遭遇

天候は雲がまばらにある晴れで、気温は20〜23度くらいだったと思います。

入渓する前に、2人で来ていた釣り人と会話をし、彼らはもっと上流に行ってみると話していました。

僕は、1人で川に入る事が多く、普段からヒグマに会わないための行動を大事にしています。

いつも僕が気をつけている行動をまとめた記事があるので、是非こちらもご覧ください。

熊:対策
登山や渓流釣りで熊(ヒグマ)に会わない方法は?声と拍手でリスク減! 毎年春ごろからチラホラと耳にする、熊と遭遇して大怪我をしたというニュース。 大抵の人にとっては、自分とは別の世界で...

その日に入った川は初めての場所でしたが、いつものように下流から上流に向かって釣行をスタート。

数時間後、特に深みも無さそうな200mくらいの直線(実際はゆるいカーブ)が続く場所が現れたので、一気に移動しようと歩き始めた数秒後。

距離が100mほど前方に、川を横切る丸っとした大型犬ぐらいの黒い動物を発見!

ヒグマ:遭遇

すぐに子グマだと気づくと、後ろから母グマと、もう1頭の子グマも登場。

実際は目撃に近い距離感での遭遇かもしれませんが、身を潜める場所などはどこにもありませんでした。

野生のヒグマを見たかったという本音

ヒグマは、クマ牧場で何度か見た事があります。

本音を言うと、いつか野生のヒグマを見てみたいという願望がありました。

無謀かもしれませんが、ヒグマについて調べるたびに、

「そんなに危険な動物なのかな?」

と考えるようになり、もっとヒグマを知りたくなっていたんです。

語弊がありそうなので付け加えると、「危険なのか?」というのは「あえて人間を襲うのか?」という意味です。

そんな思いが強くなっていたこともあり、いつもより静かな釣行をしていました。

もちろん、襲われれば大惨事を招くほど危険なので、出会い頭の遭遇だけは絶対に避けたい

カーブの手前や嫌な箇所では、いつものように音を出しながら慎重に釣り上がっていきました。

もしヒグマに出会うなら、見晴らしが良くて距離がある場所。

ある意味では、運良く理想通りの完璧なシチュエーションが訪れたんですよね。

母グマの威圧感と雰囲気に感動

距離が離れていてもわかりました。

「母グマでかっ!!!」

風下だった事もあってか、最初に子グマを認識してから、数秒間はこちらに気づいていない様子でした。

もし、ヒグマが最初からこちらに気づいていたら、姿を見せないというのが前提です。

僕がいる事に気づいてからは、距離があったにしても、檻がない自然の中でこちらを見ている母グマとの対峙

不思議なもので、最初に感じたのは生き物としての偉大さでした。

圧倒的な威圧感を放ちながらも、母親としての優しい雰囲気が滲み出ていたんですよね。

熊(ヒグマ)の親子に遭遇した時の対処法は?

熊(ヒグマ)と遭遇しても冷静に

僕の場合は、ヒグマとの距離が離れていたので、わりと冷静な対応ができたと思います。

最初は子グマが一頭だけだったので、母グマがどこにいるかを確認。

2〜3秒ほど観察していると、後ろから母グマが姿を見せました。

これまでにヒグマについて調べた情報と、今の状況を照らし合わせ、一瞬(1〜2秒くらい)で対処法を模索。

その時の頭の中はこんなイメージ。

質問:熊に会ったらどうする?

Q1:「大きな音で存在をアピール」

Q2:「静かに後退」

Q3:「しばらく様子を見る」

答え:Q2の「静かに後退」を選択

*あくまでもイメージです

この状況で「静かに後退」を決めた理由

「静かに後退」を決めた理由は主に3つあります。

1つは、後退しても出発した地点に戻れるから。

もう1つは、まだ向こうに気づかれていないと思ったから。

最後の1つは、親子グマだったから。

細かい判断基準は他にもありますが、この3つが決め手でした。

ひろむ
ひろむ
特に重要だったのが「親子グマ」という事です。

臆病と言われているヒグマですが、母グマは危険が迫れば子供を守るための行動をします。

実はヒグマの足は速く、陸上なら最高時速60km、100mは7秒台で走るそうです。

僕が遭遇した距離は100mほど。

川の中といっても、15秒もあれば十分に追いつかれる距離です。

だけど、この距離で母グマが子グマを2頭残して、こちらに向かってくる可能性は低い。

怖いのは母グマが気づく前に、好奇心旺盛な子グマがこちらに興味を示した時

そういった事をふまえて、「静かに後退」を選択しました。

子グマを発見した5秒後には後退をスタート

5秒というのは大体ですが、感覚的に10秒以上の長さには感じました。

熊の視力が低い事は知っていたので、後ずさりではなく、背中を向けての後退です。

5メートルくらいの間隔でヒグマを確認しながら後退していると、2度目の確認で母グマがこちらを見ていました。

なんとなく母グマと目があった(実際はこっちの方を見てるだけ)ので、僕も3秒ほど立ち止まって観察。

今度は、鈴と声で存在をアピールしながら後退をスタートしました。

途中で音を出し始めたのは、熊の視力が関係しています。

その日はヒグマの方が風上だったので、人間の臭いには気づかないはず。

おそらく川を歩く音で気がつかれましたが、人間を認識できる距離では無いと判断。

そこで、鈴を鳴らしながら声を出しました。

「おーい!熊さーん!」

「ここにいるよー!」

「おーい!おーい!」

本で学んだ知識を活用してみましたが、初めての経験だったので、やっぱり緊張しましたね。

その後、母グマを先頭に川をわたりきってヒグマは森の中へ。

最初の子グマだけは、全く気づいていない様子で、最後まで川の中で遊んでいました。

まとめ:熊に会わないための行動が重要

釣りや登山をしていると、熊を目撃したという人は意外にいます。

僕の知り合いだけでも、12人中4人が熊に遭遇。

3人に1人の割合ですが、これが多いのか少ないのかはわかりません。

足跡や糞など、熊の痕跡に関してなら、全員見たことがあると言っていました。

まんがいち熊に出会った時の対処法も大事ですが、それよりも出会わない事の方が重要です。

ウェンカムイにするわけにはいきませんからね!

ひろむ
ひろむ
僕は本当に運が良くて何も無かっただけです。

最後に僕が熊について学び、ヒグマと遭遇した時に役立ったオススメの本をご紹介しておきます。

オススメ1【熊のことは、熊に訊け。】

釣り人には有名な本だと思いますが、僕も何度も読み返しています。

つり人社 ヒトが変えた現代のクマ 熊のことは、熊に訊け。

オススメ2【クマにあったらどうするか:アイヌ民族最後の狩人 姉崎等】

とても読みやすく、熊の事以外に、北海道とアイヌ民族の歴史も学べました。

ひろむ
ひろむ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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