エクストリームスキー・スノーボードにおいて世界最高峰の大会として知られるフリーライドワールドツアー。
2018年には、日本でも初めて開催された世界的にも注目されている大会です。
世界中から集まったハイレベルなエクストリームスキーヤーとスノーボーダーたちが、手つかずの自然を相手に熱戦を繰り広げるんですよね。
今回は、そんな世界で最も過激でエキサイティングな雪山の大会についてご紹介していきます。
この記事のもくじ
フリーライドワールドツアーについて
フリーライドワールドツアー(以下FWT)は、バックカントリー/ビッグマウンテン/エクストリーム(極端)な地形で行われる、スキー・スノーボードの世界選手権大会です。
FWTは、1996年に初めて開催されたフリーライドの世界選手権が基盤になっているそうです。
「Verbier Extream」「Freeskiing World Tour」「North Face Masters」という3つのコンテストが合併。
2008年から、現在のようなシリーズ形式の大会になりました。
出典:Instagram
フリーライドワールドツアーの採点方法
FWTはスキー男女・スノーボード男女のカテゴリーに分かれ、ルートの難易度、コントロール、流動性、ジャンプ、技術の総合で点数を競います。
世界各国から選ばれた5つの山の斜面で順番に大会が行われ、FWTの年間総合チャンピオンが決定。
FWTはポイント形式で人数が絞られていくので、各カテゴリーの上位選手だけが最終戦まで出場することができます。
フリーライドワールドツアーの予選が日本で初開催
FWTは、予選に出場している人数も入れると世界中で4000人以上の参加選手がいるそうです。
FWTの予選シリーズにあたるFreeride Hakuba(FWQ4スター)が、2017年に長野県の白馬八方尾根で開催されました。
アジアでは初開催となったFWTに関連した大会という事で、Freeride Hakubaは大注目でした。
男子スノーボードでは、世界最高のスノーボーダーと言われる招待選手のトラビス・ライスさんが断トツの優勝。
スキー・スノーボードともに世界トップレベルの選手も出場していた大会でしたが、日本人予選を勝ち抜いて出場したスキー男子の楠泰介(くすのきたいすけ)選手が優勝。
日本人で初めてFWT本戦への出場権を手に入れました。
フリーライド後進国のイメージがある日本での快挙に、楠泰介さん本人だけでなく大会関係者も嬉しかったでしょうね。
フリーライドワールドツアーの初戦は日本で開催
2018年の1月には、ついに日本でも初のFWTの開催が決まり、場所は前年に予選が行われた白馬が舞台に。
スタートから20年以上の歴史があるFWTにとって、初めてアジア地区で行われる大会でした。
ところが、天候やコンディションの悪化で予定の大会期間内での競技開始は不可能に。
急遽、2月のカナダ・キッキングホース大会での代替開催になってしまったんですよね。
自然相手のスポーツなので仕方のない結果でしたが、キッキングホース大会では、女子スノーボードの浜和加奈選手が日本人初優勝の快挙を達成。
素晴らしいニュースが飛び込んだことで、日本人選手たちのモチベーションにも繋がったでしょうね。
フリーライドワールドツアーは生中継される
国別で見ると、現時点(2019年現在)で年間総合チャンピオンになった選手はフランスが最も多く、続いてアメリカ、オーストリア、スイス、スウェーデンとなっています。
エクストリームスキー・スノーボードが盛んなヨーロッパ諸国の選手たちが圧倒的な強さをみせていますよね。
FWTは日本ではあまり馴染みのない大会ですが、YouTubeチャンネルの「FreerideWorldTourTV」では、ハイライトや生中継(ライブ)も見られます。
日本での開催や日本人選手の活躍があったので、これからFWTはさらに注目されていきそうですね。
☟FWTの年間チャンピオンに関する記事はコチラ
フリーライドワールドツアーの大会動画
FWT2020年シリーズの予告映像です。
出典:FreerideWorldTourTV
まとめ
見ているだけでドキドキする岩だらけの斜面を滑る姿は迫力がありますよね。
これから日本でも出場選手が増えそうなので、本戦で日本人選手を応援できればFWTの観戦がもっと面白くなりそうですね!
今後の励みになりますので、この記事が面白かったら“シェア”をお願いします(^O^)/