こんにちは!ヒロヤ(@asobi_kurashi)です。
面接の時は、緊張していつも通りに喋れないという人が多いですよね。
特に吃音で言葉がどもるなら、面接は難易度の高い試練に感じます。
「おれーガチであがり症でー、面接やべーかも卍」
と、謎のあがり症自慢をしてる人が周りにいたら、少しイラっとしませんか?笑
もちろん、あがり症ですごく悩んでいる方もいるので、全員に対する気持ちではありません。
吃音者の就職活動において、最大の鬼門とも言える面接。
吃音は、カミングアウトするべきなのか?するならいつ言うべきなのか?
そんな吃音に関する就活や面接の疑問を、僕の経験をもとに紹介していきます。
この記事のもくじ
吃音だけど面接は緊張しない
吃音に緊張していた
僕は、面接の時にあまり緊張しないタイプなんですよね。
ほどよい緊張感はありますが、席についた5秒後にはリラックスしています。
10代の頃は、緊張する面接もありました。
ですが、自分が緊張するのは面接ではなく、「どもる」か「どもらない」かに対してという事を発見したんです。
そのため、学生時代の就職活動前には、吃音が出ないようにする面接対策を考えるようになりました。
吃音で失敗しても良い
面接で想定される質問に対しては、なるべく言いやすい言葉を使って文字数も減らす練習。
実際の面接では、言葉が出ない場面もありましたが、言葉の言い換えなどで問題なく対応していました。
そして、当時から継続しているのは、吃音で失敗しても良いという考え方です。
仮に吃音の症状が面接中に出ても、吃音と向き合っている事をはっきり伝えると決めています。
「失敗しても良い」「どもっても良い」と納得している事で、リラックスできているのかもしれません。
社会人になってから何度か転職をしていますが、今では全くと言って良いほど面接では緊張しなくなりました。
極端な緊張が減った理由は、自分を客観視しているからの可能性があります。
僕は自分なりに吃音の改善方法がありますが、その1つに自分を客観視する方法があります。
吃音改善の方法については、【悲報】大人の吃音は治らない?でも改善方法や話し方のコツはある!で紹介しています。
興味のある方は、是非こちらの記事もご覧ください。

吃音は履歴書に書く?書かない?

履歴書に吃音だと書かない方が無難?
吃音の事を履歴書に書くべきか、書かないべきか。
僕は履歴書に書かない方が、無難な選択だと思います。
実は過去の求職活動で営業の仕事を探していた時に、15社ほど履歴書に吃音だと書いて応募しました。
その中で、書類選考を通過したのは1社のみ。
転職回数が多く、特別な資格も持っていないので、書類審査で落ちるのは仕方ないですけどね。
ちなみに履歴書に書いていたのは、下記の内容でした。
- 自分は吃音症がある
- 以前は挨拶や電話が苦手だった
- 今は自分なりの改善方法で症状は少ない
- 吃音で仕事に関する大きなトラブルは無い
やっぱり吃音は印象が良くないのかと考え、その後は、履歴書に吃音の事は書かずに応募。
すると、3社のうち2社で書類審査に合格しました。
条件や会社の規模は変えていません。
偶然かもしれませんが、履歴書に吃音と書くのは不利だと思わざるを得ない結果になったんですよね。
履歴書に吃音だと書くメリット
履歴書の時点で吃音だと書いておくメリットもあります。
もし書類審査に合格すれば、その会社は吃音を気にしない事がわかります。
それなら、面接の時も入社してからも気持ちが楽になりますよね。
どうしても気持ちの楽さを求めるなら、履歴書に吃音だと明記しておくのを試してみるしかないですね。
吃音は面接で言う?言わない?
僕は面接で吃音だと言います
面接でどもる可能性が少しでもあるなら、吃音だと伝えた方が良いと思います。
実際に、僕も面接の時には必ず吃音だと言っています。
事前に履歴書に書いている場合は、面接官に吃音の事を聞かれたタイミングで答えます。
過去の経験では、絶対に吃音についての質問を受けました。
「会話の時にどもる」と伝えると、面接官は「あ〜」というリアクションになり、吃音の名前や症状を知っている面接官は1人もいませんでした。
当事者である僕でさえ、吃音は数年前に初めて知った言葉なので、それは仕方ありませんね。
事前に履歴書に書いていない場合は、面接官から最初に受けた質問の時に伝えています。
最初の質問が「名前を答えて」なら、名前を名乗った後に、「私事で失礼します」と一言前置き。
続けて、「吃音で言葉が出にくい時があります」と伝え、症状も説明しています。
面接で吃音だと伝えるメリット
僕の場合は、以前よりも症状が少なくなった事も伝えます。
仮に1日に何度も吃音が出ていても、実際に症状が減っていれば、それは紛れもない事実です。
先に伝えておく事によって、いざ吃音の症状が出ても慌てなくて済む。
面接官に症状を見てもらえば、業務に支障がないかの確認をしてもらえる。
逆に症状が出なければ、吃音の事は全く気にされずに面接は終わる。
もし、働きだしてから吃音の症状が悪化しても、面接で吃音を伝えているので多少は気持ちも楽になるはず。
吃音のストレスを感じずに仕事に集中できるなら、それは会社にとっても有益な事ですよね。
吃音を伝えた後の面接官の反応は?

面接の時に吃音を伝えると、「面接官はどう思うんだろ?」と不安になりますよね。
僕が経験した過去の面接では、担当していただいた全員が、どう答えて良いかわからないというような表情をしていました。
さっきまで怖い顔をしていた面接官でさえ、リアクションに困るほど、吃音のカミングアウトは突拍子もない事のようです。
それまでの挨拶などは流暢なので、「そんな風には感じませんね」と言われる事がほとんどでした。
偏見を持つ面接官なら、吃音を伝えた後に傷つく言葉を言われるかもしれません。
でも、吃音を伝える事で話を聞いて貰いやすくなる場合もあると思います。
今日初めて会った人が、あまり聞いた事もない障害の話をしてきたら、良くも悪くも印象には残るはずです。
吃音を伝えるのはリスクもありますが、先に失敗の可能性を潰しておくという考え方もできますよね。
まとめ:吃音を伝えるなら早い方が良い
僕も、面接で初めて吃音だと伝えた時はすごく緊張しました。
自分が吃音だと伝える事で、面接の結果にどのような影響があるかがわからなかったからです。
これまでに、吃音を伝えた後で面接官の態度が変わた事はありません。
吃音を面接や履歴書で伝えるか伝えないかは、自分次第の考えで良いと思います。
結果は、面接官や書類審査の担当者次第ですからね。
ただし、いつか絶対に吃音がバレるなら、僕は早急にカミングアウトをします。
入社してから吃音のストレスを感じ続けるよりも、ずっと気持ちが楽になるからです。
自分に吃音症があるのは、変えようのない事実ですよね。
なので、僕は吃音をカミングアウトするなら、面接で伝える事をオススメします。
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