こんにちは。ヒロヤ(@asobi_kurashi)です。
吃音の症状がある子供の親御さんで、お子さんが吃音になった原因について考えた事はありませんか?
僕は物心ついた時から吃音があり、自分が吃音になった原因については特に気にしていなかったんですよね。
ですが、親の立場からすれば、「自分の育て方に何か原因があったのでは?」と悩む方もいるそうです。
それではいったい、多くの人を悩ませている吃音(どもり)が発症するのは、どんな原因があるのでしょうか?
この記事のもくじ
吃音が発症する年齢は?
吃音は幼少期に発症する事がほとんど
基本的に吃音は、怪我や病気のように、ある日突然起こるものではありません。
ほとんどは、子供が急激に言葉を話し始める、2〜5歳に多く見られるそうです。
「発達性吃音」と呼ばれ、吃音の9割がこちらになるみたいですね。
自分の母親に確認したところ、僕の場合も4歳頃からの発症でした。
最初は、「り、り、り、りんご」というふうに、言葉の一文字目を連続する連発が多く、僕もそうだったようです。
ちなみに、お子さんが吃音について気にするのは、小学校に入学してからだと思います。
具体的には、「国語で教科書を読む」がきっかけになり、読む文字数が多くなる頃から特に気になるはずです。
家庭訪問などの時に、親御さんから担任の先生に相談しておくのが、お子さんのケアに繋がるかもしれませんね。
吃音は大人でも発症する
幼少期に発症する「発達性吃音」とは別に、大人になってからでも発症する「獲得性吃音」があります。
こちらは、神経学的疾患や脳損傷、ストレスや怪我などが原因なので、年齢に関係なく発症するそうです。
このブログは、僕の体験談を書いているので、吃音=発達性吃音としています。
どちらにしても、吃音が不便である事に変わりはないですよね。
☟関連記事【大人の吃音】

吃音が発症する原因は?

吃音と親のしつけは関係ない
お子さんに吃音の症状が見られた時に、「自分の育て方が悪かったのかも」と感じる親御さんがいるそうです。
中には、自分を責めて苦しんでいる、お母さんやお父さんがいるかもしれません。
確かに、以前は家庭環境が原因の一つという考え方もあったらしいです。
人間なので、「しつけが原因では?」や「親が悪い」という意見をされる親族や他人の方は絶対にいます。
ですが、子供に対する接し方が原因で吃音が発症するわけではないようです。
少しずつ吃音に関する新しい発見や原因の可能性も発表されてきています。
なので、「自分の育て方が間違いだったかも」と思っている方は、自分を責めるのはやめてくださいね。
そして、吃音のお子さんと、どう向き合い見守っていくかが大切だと思います。
吃音の原因は不明
とは言っても、吃音の原因は気になりますよね。
昔は、精神的な緊張によって吃音が発症すると認識されていた時代もあったそうです。
僕自身も、挨拶や発表で言葉が出なくなり、周囲から「緊張しなくて良いよ」と言われた事が何度もありました。
おそらく、話す内容を忘れたり、極度の緊張で言葉が出ない状態だと勘違いされていたと思います。
医学的にも、吃音と精神的な緊張は関係ないとされ、最近では遺伝が関係しているという考えで研究が進んでいるようです。
残念ながら、今でも吃音のはっきりした原因や確実な治療法は見つかっていません。
現時点で吃音を改善するには、効果があるとされる方法や体験談を参考にするしかなさそうです。
☟関連記事【吃音の原因】

子供の吃音は治る場合も多い

吃音は7〜8割が自然に治る?
幼少期の子供は、全体の5%程度に吃音の症状が表れます。
実は吃音が発症した子供のうち、およそ半数が小学校入学前後には自然に改善するそうです。
成人では、人口の1%が吃音と言われ、4:1の比率で男性に多いとされています。
つまり、100人の子供がいたとすれば、5人が吃音になり、その中の4人は成人までに症状が無くなるという事ですね。
子供の吃音は、成長ともに症状が良くなる人数の方が多いです。
それでも、成人の100人に1人が吃音で、多くの方が仕事や生活で苦労しているのが現状なんですよね。
吃音改善のために「ことばの教室」に通う
「ことばの教室」をご存知ですか?
正しく丁寧な言葉を学ぶ、自己啓発的な教室ではありません。
話す(喋る)事が苦手な子ども向けに、話す事に関する練習や学習をする教室です。
僕は、6歳〜7歳までの1年半の間、この「ことばの教室」に通ってました。
今でも同じ内容かは不明ですが、先生と本を読んだり、他の生徒とオモチャで遊んでいた記憶があります。
学校が終わった放課後に通い、週1回で1〜2時間程度の教室だったと思います。
先生がとても優しく、年上のお兄さんやお姉さんに遊んでもらい、毎週楽しみにしていたんですよね。
僕にとっては適性なプログラムだったのか、小学校2年生の時に吃音の症状が無くなりました。
お子さんが小学校に入学してからも吃音の症状がある場合は、僕と同じく「ことばの教室」に通うのも改善方法の一つになりそうですね。
吃音が再発した話

忘れていた吃音が再発
これは僕の話ですが、吃音が治ってからは吃音の事を忘れてました。
国語の朗読も作文の発表も、怖いものなんか何もありませんでしたよ!
ところが・・・
小学校6年生の時に再発してしまったんですよね。
しかも、以前より症状がヒドくなっていました。
吃音には波がある
再発した原因は不明ですが、その頃は急激に身長が伸びて声変わりもした人生で一番の成長期でした。
そして、クラスの代表委員になって人前で話す機会が多くなった時期でもありました。
人前で話す時の緊張が吃音に関係ないとすれば、成長期が吃音に影響したのかな?
もしくは、吃音には普通に話せる時とそうでない時の波があるので、およそ4年間は調子が良い時期が続いただけだったのかもしれません。
波があると言っても、普通は数日や長くても数ヶ月単位だとは思いますが…。
本当に当事者にとって、吃音は謎が多い厄介な存在ですね。
まとめ:吃音は誰のせいでも無い障害
◆吃音が発症する年齢は2〜5歳が多い
◆吃音の発症に親のしつけは関係ない
◆幼少期の吃音は5人中4人が治る
◆吃音は再発する可能性もある
お子さんが吃音になったとしても、親御さんは絶対に自分を責めないでくださいね。
僕と同じく、きっとお子さんはそれを望んでいないはずですよ!
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