こんにちは。ヒロヤ(@asobi_kurashi)です。
人口の100人に1人の割合でみられるという吃音症。
「俺は治ったよ」という人もいますが、それは幼少期の話だと思います。
子供の吃音に関しては、5人中4人が成長につれて症状がなくなるそうです。
ところが、残りの1人は成長しても吃音の症状が続き、そのまま悩みを持って生きていく人も。
大人の吃音は治らないと言われる事が多いですが、症状を改善する方法はあるという吃音者も多いです。
その中でも、今回は話し方のコツについてご紹介していきます。
あくまでも「僕の話し方のコツ」なので、全ての吃音症状に共通する改善方法ではありません。
現在の僕は軽度の難発ですが、以前は今よりも症状が酷く、挨拶やお礼が言えなくて悩んだ時期もありました。
もしかるすと、重度の吃音症の方には、僕の経験や体験談は無意味なほど軽い症状かもしれません。
それでも、吃音に悩む大勢の方の参考にして頂ければ幸いです。
この記事のもくじ
大人の吃音は治らない?

一般的にはあまり知られていませんが、人口の1%が吃音症だと言われています。
日本で考えれば120万人以上、世界中で考えれば7700万人以上の人数になります。
ですが、吃音を確実に治す治療方法があるという話は聞いた事がありません。
子供は全体の5%ほどに吃音の症状が見られるそうですが、そのほとんどは自然に症状が無くなります。
大人になっても吃音の症状が残っている場合、完全に治る可能性は極めて低いと考えていた方が良いですね。
そのため、吃音を治す方法ではなく、セルフケアで改善する方法を模索している人たちが増えているようです。
吃音の話し方のコツ

吃音の症状は絶対に出る
まず、吃音の症状は絶対に出るという考えで話を進めていきます。
吃音を意図的に出さないようにするのは不可能です。
もし、自分で吃音をコントロールできるなら、それはおそらく吃音症ではないですよね。
なぜかというと、症状を自分でコントロールできないのが吃音症だからです。
ただし、吃音の症状が出る前に回避する事はできます。
100%上手くいくわけでは無いですが、仮に70〜80%上手くいけば、吃音症だと気づかれにくいと思います。
吃音は言葉の言い換えで対処
言葉の言い換えは、多くの吃音者が実践しているようです。
例えば、ファストフード店で「コーラ」を注文する時。
「コーラを1つください」の「コ」が出ない場合…
など、言葉の並べ替えで対応します。
もし、「コーラ」が出ない時は、質問で対応する事もできます。
など、多少の時間はかかりますが、言葉が詰まって無言の時間が流れるよりはマシ。
言葉の数は増えるけど、数秒間の沈黙よりも時間の短縮になるはずです。
この話し方のコツは、ボキャブラリーの数と言葉を言い換える瞬発力が必要です。
意識していれば、すぐに慣れるし、どんどん上達していきます。
吃音は「あのー」「えーと」で改善する場合も
吃音で出しづらい言葉の前に、「あのー」「えーと」を付けると、出しやすくなりませんか?
一般的には、「あのー」や「えーと」は使わない方が印象が良いと言われます。
ですが、実際は販売員、営業マン、面接官の方など、「あのー」や「えーと」を多用する人は大勢いるのも事実です。
普段の生活では、そんなに気にならないですよね?
意識して聞いてみると、意外にみんな多く使っているので、意図的に使えば違和感なく使う事ができます。
ただし、「コーラを1つください」の場合だと、「あのー、コーラを、えーと、1つ、あのー、ください」まで使うと不自然です。
面接や打ち合わせの時に、「あのー」や「えーと」で印象が悪くなりそうなら、事前に吃音だと伝えておくのも手です。
そうすれば、「あのー」や「えーと」が多い事に対する印象の悪さは軽減できると思います。
吃音は声やセリフに変化をつける
吃音は、少し早口にしたり、ゆっくり喋ったりすると、スムースに言葉が出る場合もあります。
他には、声の大きさを変化させるのも良いですね。
僕がよく実践しているのは、声のトーンを変える事です。
一文字目を少し高めに発声しようとすると、吃りずらい気がします。
女性芸人さんがモノマネする、ショップ店員さんのような感じかな?
声やセリフの変化は、やりすぎると変なヤツみたいになるので、ほどほどがオススメです。
吃音で一番効果があった改善方法

斜め45度上の位置から話す
見出しを見ても「?」ですよね。
僕は、背中側の斜め45度上の位置から、自分を見下ろすイメージで会話するように話をしています。
自分を客観的に見る必要があるので、この方法は得意な人と苦手な人がいると思います。
「こいつ何言ってんの?」という方は、そういう方法もあるのかくらいで、この見出しはスルーしてください。
ピンときた人は、すでに無意識で実践しているか、意識するれば出来るようになると思います。
僕にとっては、かなり有効な方法ですが、これに関する情報はあまり聞いた事がありません。
以前、ツイッターを見ていると、一人だけ似たような説明していた人がいました。
人によっては、役者のように違う自分を演じているという感覚かもしれません。
もし、この方法を実践している方がいたら、ぜひコメント欄にコメントお願いします!
画像を使って説明
この斜め45度作戦(仮)は、幽体離脱のようなイメージなので、説明がしづらいです。
下の画像を使って、なるべくわかりやすく説明してみますね。
例えば、相手(A・B)と話している場合に、相手(A・B)を見ている自分(ヒロヤ)がいます。
そして、斜め上から相手(A・B)と自分(ヒロヤ)を見ている、もう一人の自分(主人格)がいるイメージです。

あとは、相手(A・B)に合わせて、自分(ヒロヤ)を笑顔にしたり、身振りや手振り、喋っているセリフを操作するイメージです。
ゲームでキャラクターを操作する感覚に似ているかもしれませんね。
これが上手くできている時は、ほとんど吃音の症状が出ません。
ただし、この方法の弱点は、相手(A・B)が聞き取れなかった自分(ヒロヤ)の言葉を、相手(A・B)から聞き返された時です。
普段の状態でも、相手から言葉を聞き返されたら、吃音の症状がでる時ってありますよね。
その時に起きる吃音の症状と同じです。
自分(ヒロヤ)の話すリズムが崩れ、斜め上にいる自分(主人格)の意識が身体に戻ってしまう感覚になり、吃音の症状が出ます。
なので、そういう問題が発生しないように、ハッキリ喋るクセがつきました。
ただし、この嘘くさい特殊能力は集中力が必要なので、とても疲れます。
仕事か大事な話でしか使わない方法ですが、斜め45度作戦(仮)で1日中精度をキープするのは、僕には不可能です。
友達や家族に聞く

親しい人の前では吃音が出せる
僕は友人と遊ぶ時や家族と話す時など、プライベートで吃音は気にしていません。
辛いという事実をカミングアウトしてからは、何も怖くなりました。
言葉が上手く伝わらなくても、仕事の時に比べれば、ほとんどストレスになりません。
逆に、ここぞとばかりに吃音を出して、どんな時に症状が出るのかを考察しています。
友達からの意見で新たな発見も
仲の良い友達には、僕の吃音に対する意見を聞くことがあります。
「最近は調子良いね」とか「今日は言葉が出ないね」とか、人から意見を聞くと、自分が気づかない発見をする場合もあります。
例えば、「最近は症状が酷くなった」という話をした時に、「そう?気づかなかった」と言われた事があります。
確実に症状は出ているけど、相手からは普通に見えるほど、上手に言い換えが出来ていたんだと思います。
そういう小さな作業を続けていく事で、僕は吃音との付き合い方が上手になっていきました。
まとめ:吃音は治らないから改善を目指す
大人になってから、吃音が治ったという話は聞いた事がありません。
ですが、改善したという話はツイッターやブログで見かける事が多いです。
「僕もその一人です!」
昔に比べて、吃音の情報は簡単に調べる事が出来ます。
吃音に悩んでる人も、試行錯誤を繰り返せば、効率良く自分の吃音に合う改善方法が見つかると思いますよ!
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