急激な経済発展に伴なって近代的なビルが立ち並び、現在は多くの大都市を有するイメージが強い中国。
国土が日本の約25倍の面積を持つ広大な大地には、美しい大自然も存在しています。
もちろん日本のように島国の繊細な自然も美しいですが、大陸の壮大な景観には圧倒させられますよね。
今回は、そんな中国で世界遺産にも登録されている『九寨溝』と『黄龍』の絶景、2017年に起きた地震の影響について調べてみました。
中国屈指の世界遺産『九寨溝』
透明度が高い青い水が特徴的で、世界遺産にも登録されている九寨溝。
読み方が難しいですが、「きゅうさいこう」と読みます。
独特な青色は水中に含まれる石灰や湖底の苔、水深、光の屈折率などの影響によるものだとか。
水の色だけでなく、沈んでいる木なども合わせ、とても神秘的な美しさですよね。
九寨溝はジャイアントパンダの生息地としても有名で、観光ができる最高到達点は標高が3000m以上。
自然保護のために1日の入場者数が制限されていますが、九寨溝は中国屈指の観光地として人気があるそうです。
九寨溝への行き方
九寨溝までの道のりは、中国四川省の成都からおよそ450km、陸路なら長距離バスで8〜9時間。
空路で九寨黄龍空港を利用すれば、空港から九寨溝までの所要時間は1時間半ほどです。
ところが、九寨溝近郊は気象条件が厳く、空路は中国一の遅延・欠航率の高さのため、時刻通りの到着は幸運とまで言われているそうです。
過酷な気象状況は大自然の証拠ですし、天候に関しては仕方のない問題ですよね。
現在建設中の鉄道が開通すれば、成都から九寨溝まで約2時間で到着するらしいので、おそらく空路よりも予定が組みやすくなるでしょう。
ちなみに九寨溝内の道は片道で30km以上あり、車道と遊歩道が完備。
一般車両の乗り入れは禁止されているので、1日フリーチケットを購入し、専用の低公害型バス(九寨溝グリーンバス)を利用します。
九寨溝の観光シーズンは?
九寨溝は冬でも観光はできますが、積雪で通行止めになる区間もあります。
通行止めの期間をを避ける為、4月中旬から11月初め頃までが観光に適したシーズンのようです。
中国の大型連休がある紅葉初期シーズンの10月初めは大混雑するらしいので、10月初めの観光は避けた方が無難でしょうね。
九寨溝観光の穴場シーズンは、雪も溶けて観光客も少ない3月の終わり頃だとか。
まれに大雪が降る年もあるそうですが、ゆっくり楽しみたい方には良いかもしれませんね。
九寨溝地震の影響は?
2017年8月8日に九寨溝地震が発生。
当日、九寨溝に訪れていた3万3800人ほどの観光客のうち25名の犠牲者が出てしまいました。
九寨溝地震の影響で湖の水が流出し、崩壊した周囲の山から土石流が流入するなど、世界遺産としての被害も拡大したそうです。
現在は入場制限をかけて対策をとっているらしいですが、崖崩れによる閉鎖など、観光地としての機能は完全には復旧していないようです。
九寨溝地震で被害を受けた湖などの人工的な復元はしないほうが良いという意見もあり、今後の九寨溝観光にとって大きな影響がありそうですね。
世界遺産『黄龍』も人気観光地
九寨溝の近くには、もう1つの世界遺産『黄龍』があります。
黄、緑、青、茶色などに変化して見える美しい水や、黄金色に輝く石灰華の層、滝や谷が形成されているそうです。
黄龍の名前は、黄色がかった乳白色の石灰華が雪に残る山脈を昇っていく黄色い龍に例えられた事が由来だとか。
九寨溝と並ぶ人気観光地である黄龍の絶景は、一見の価値があるでしょうね。
2006年にはロープウェイが開通し、以前よりも格段にアクセスが楽になったようです。
九寨黄龍空港から九寨溝を経由して黄龍を回るバスや、九寨黄から黄龍の観光バスが利用できます。
世界遺産『楽山大仏』も魅力的
九寨溝や黄龍の観光がメインだとしても、もし時間があれば成都からバスで楽山大仏を見に行きましょう。
楽山大仏は、岩山を掘り、90年かけて作られた高さ71mもある大仏だそうです。
楽山大仏も世界遺産に登録されていますが、巨大な大仏の迫力は圧倒的ですね。
まとめ
これまではあまり知られてこなかった中国の絶景観光地ですが、同じアジア圏でも日本とは異なる大自然があります。
中国の絶景観光では、まだ見たことがないような景色に出会う感動的な旅が楽しめそうですね。
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