アメリカのアリゾナ州には、とても不思議な森が存在する国立公園があります。
『化石の森』と呼ばれるその不思議な森では、樹木が長い年月をかけて化石化してしまった光景が広がっています。
砂漠地帯に存在する神秘的な森は、一体どのように誕生したのでしょうか。
今回は、そんな謎に包まれた『化石の森』、ペトリファイドフォレスト国立公園についてご紹介していきます。
この記事のもくじ
ペトリファイドフォレスト(化石の森)国立公園
ペトリファイドフォレスト(化石の森)国立公園には、世界最大で最も色鮮やかと言われる化石化した樹木が数多く点在しています。
一見すると普通の倒木にも見えますが、これは珪化木と呼ばれる植物の化石形態です。
倒れたばかりのような無数の木が、化石化しているのは不思議な光景ですよね。
2億年以上前のペトリファイドフォレストは森だった
現在のペトリファイドフォレスト国立公園は乾燥した砂漠地帯ですが、2億2500万年前には熱帯雨林が広がっていたようです。
ペトリファイドフォレスト国立公園の化石化した樹木は、当時この地帯に生息していたナンヨウスギ科の木の仲間でした。
化石化したナンヨウスギ科の木の仲間は北半球で絶滅した木ですが、南半球のごく一部の地域では、今でも生き残っている種類です。
化石化した樹木が過去に生きていた森を想像しながら過ごす時間は、2億年以上の時を感じる神秘的な経験ができそうですね。
ペトリファイドフォレストの樹木が化石化した理由は?
まず、古代に起きたなんらかの原因によって、ペトリファイドフォレスト国立公園の樹木は土砂などに埋まりました。
土砂に埋まった樹木に地下水からの化合物が染み込み、原型を変えずに化石化したと考えられているそうです。
きっと相当な規模の土砂が流れ込み、森の木々をのみ込んでいったのでしょうね。
ペトリファイドフォレスト(化石の森)国立公園の場所は?
ペトリファイドフォレスト国立公園は、アメリカのアリゾナ州ハイウェイ40号線沿いにあります。
セドナやアンテロープキャニオンなど、アリゾナ州にある他の人気観光ルートからは少し外れているんですよね。
ルートから少し外れているため、ペトリファイドフォレスト国立公園は日本の観光客にはあまり知らていないようですね。
ペトリファイドフォレスト(化石の森)国立公園の見所
ペトリファイドフォレスト国立公園は南北に細長く伸びている国立公園です。
出入り口は、ハイウエイ40号線にある北口と180号線にある南口の2つがあります。
グランドキャニオンにも比較的近く、宿泊施設やレストランもたくさんあるフラッグスタッフという近郊の町からアクセスするのが良いでしょう。
まずは、ペトリファイドフォレスト国立公園のビジターセンターでの情報収集がオススメです。
情報収集が終わった後は、公園内の道路沿いから見える絶景を堪能するなど、およそ43kmのドライブが楽しめます。
ペトリファイドフォレスト国立公園(化石の森)はトレイルも楽しめる
ペトリファイドフォレスト国立公園内の広大な土地には、1〜3kmほどの短いトレイルが7つあります。
紀元前から、ペトリファイドフォレスト国立公園の地に暮らしていたという人々の遺跡や岩に描かれた絵が見れるトレイルもあるので、人類の歴史を感じることもできそうですね。
ドライブだけでも十分に楽しめると思いますが、時間があるなら年輪までわかる樹木の化石を間近で見て触ってみるのがオススメです。
木に見えるけど、実際は本当に化石化しているので不思議な感覚になると思います。
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まとめ
トリファイドフォレスト国立公園の化石の中には、宝石のような美しさを持つと言われる化石もあるようです。
化石の森では、人間では計り知れない地球の壮大な時間の流れを感じることができるかもしれませんね。
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