雪山を歩いて登る時にはスキーになって、目的の斜面を滑る時にはスノーボードになる。
そんな便利アイテムのスプリットボードを使用する人が少しずつ増えています。
バックカントリースノーボードが好きなスノーボーダーなら、一度くらいは気になったことがあるのではないでしょうか。
今回は、スプリットボードがどんなもので何ができるようになるのかについてご紹介していきます。
この記事のもくじ
スプリットボードって何?
スプリットボード(Splitboard)は、名前の通り「分かれる(split)」「板(board)」です。
板の真ん中から縦に2つに切ったスノーボードを、専用の金具で取り外しができるように固定しているので、雪山を登る時はスキーのようになり、滑る時はスノーボードになります。
近年のアウトドアブームによって、海外を中心にバックカントリースノーボードでスプリットボードの使用者が急激に増えてるように感じます。
今後は、日本でもスノーシューからスプリットボードへの移行が確実に進んでいくと思われます。
出典:Instagram
スプリットボードは海外では定番
日本でのバックカントリースノーボードといえば、スノーシューを使用することが多いですよね。
ところが、欧米ではスノーシューを使ってのスノーボードは見かけることが少なく、スノーシューは森の散策などで使用されることがほとんどです。
スケールの大きな山が多く、日本のように車でアクセスできる場所から滑れる斜面が少ないので、長距離歩行に向いてるスプリットボードは早くから使用されてきたそうです。
スプリットボードは慣れるまでにある程度の練習も必要ですが、普段はスキー場を滑り、雪が落ち着くとバックカントリーという流れがパウダーや自然好きな海外スノーボーダーの定番になってきているようですね。
☟スプリットボードとスノーシューの比較についてはコチラ
スプリットボードのメリットは?
スノーシューでのバックカントリースノーボードの経験がある人にはわかると思いますが、雪山でスノーボードを背負っての移動は困難です。
スプリットボードは雪の上をスキーのように歩けるので、背中の荷物が軽くなります。
荷物が軽ければ、移動中に身体にかかる負担は軽減できそうですよね。
☟スプリットボードのメリットとデメリットについてはコチラ
初期のスプリットボードは流行しなかった
実は1998年頃には、Burton(バートン)やNitro(ナイトロ)から、すでにスプリットボードが販売されていました。
日本ではほとんど見かけたことがないと思いますが、コアなバックカントリー愛好者には使われていたようですね。
当時は大きくスプリットボードが流行することはありませんでしたが、Voile(ボレー)やPrior(プライヤー)など、一部の中小ブランドは開発を続けていたそうです。
スプリットボードが流行したきっかけは?
スプリットボードが流行するきっかになったのは、世界的なビッグマウンテンスノーボーダーとして知られるジェレミー・ジョーンズ(Jeremy Jones)さんの影響が大きいでしょうね。
2010年にジェレミー・ジョーンズさんが出演した自身初のドキュメンタリームービー『Deeper』が世界的な大ヒットを記録。
『Deeper』の中では、ジェレミー・ジョーンズさんが設立した『Jones Snowboards』のスプリットボードやパウダーボードが使用されていました。
おそらく、現在の世界的なバックカントリースノーボードやスプリットボードの大流行は『Deeper』がきっかけだと思われます。
今では多くのメーカーが参入しているスプリットボードですが、Jones Snowboardsは発売された初年度からスプリットボードやパウダーボードを展開していたんですよね。
まとめ
日本でもスプリットボードが流行し始めていますよね。
今までとはひと味違う新しいバックカントリースノーボードの世界に足を踏み入れてはいかがでしょうか。
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