すっかりマイボトルが定着してきましたが、みなさんは、どんな魔法瓶を使っていますか?
僕が使っているのは、サーモス(THERMOS)のステンレスボトルです。
旅行、ドライブ、アウトドア、会社など、サーモスとは色々な思い出があります。
保温・保冷のどちらにも優れているので、お出かけ時の必須アイテムになっているんですよね。
今回は、サーモス愛用歴10年の僕が、サーモスと他社のステンレスボトルの比較をしてみました!
魔法瓶の買い替えや、初めての1本に悩んでいる方の参考になればと思います。
サーモスは世界初の真空断熱魔法瓶
ベテランの登山愛好家の中には、サーモスをテルモスという人がいます。
現在の「THERMOS」は、日本ブランドですが、元々はドイツの会社が発祥でした。
サーモス(THERMOS)は、1904年にドイツのベルリンで設立された世界初の真空断熱魔法瓶を製品化したテルモス有限会社(THERMOS GmbH)に由来する。
引用元:Wikipedia
つまり「THERMOS」は、ドイツ語の読み方では「テルモス」だったんですね。
サーモスが初めて日本に登場したのは、まだ明治時代だった1908年の事でした。
1960年前後の登山ブームの時には、保温力の高いサーモスは、登山者が憧れる道具になっていたそうです。
世界初の真空断熱魔法瓶という事で、魔法瓶の事をサーモスと表現する場合も多いんですよね。
サーモスは魔法瓶のパイオニアとして、温かい飲み物を持ち運ぶという価値観を生んでくれました。
サーモスの人気は保温力とパッキン交換

パッキンの交換でサーモスの保温力が復活
サーモスは、保温・保冷力(以下保温力)が高いです。
スペックを見比べれば、他メーカーでは、さらに保温力が高い商品もあります。
それでも、サーモスの実力には十分に満足しています。
ただし、使用する頻度や年数によって保温力は低下していきます。
僕が使用している感覚では、だいたい1年を過ぎた頃からですね。
そして、1年半〜2年くらい経過すると、飲み物が滲む程度に漏れる事がありました。
パッキンは消耗品なので、保温力の低下や漏れは仕方ないですよね。
パッキンを交換すれば、本体に問題がない限り、保温力は回復して漏れも無くなります。
説明書でも、1年を目安に状態を確認しながらパッキンの交換を推奨しているんですよね。
僕の場合は、1年半に一度くらいのペースでパッキンを変えています。
200円〜500円くらいで購入できるので、リーズナブルに問題を解決する事ができます。
サーモスはパッキンの変更で10年以上は使える
僕の周りには、15年以上も同じサーモスのステンレスボトルを使っている友人がいます。
パッキンを変えていれば、十分な保温力を維持できるのがサーモスの良いところ。
割れたりしない限り、おそらく20年は現役で使えると思います。
僕が使っているサーモスは2代目で、初代は8年間使用していました。
まだ実際に同じ物を10年使った経験はありませんが、それにはある出来事が関係しています。
それは、[サーモス紛失事件]です。
初代サーモスには、傷やヘコミはあったけど、まだまだ現役でした。
ところが、以前長期で住んでいた宿泊施設のフリースペースで、初代サーモスが無くなったんです。
宿泊者の入れ替わりが多い観光地だったので、おそらく盗まれたと思います。
他の住人は、スマートフォンを置きっぱなしでも大丈夫だったのに。
完全に油断していたとはいえ、8年間使用した使い古しが持っていかれるほどのネームバリュー。
愛着のある道具に対する自分自身の管理の甘さに、しばらくはショックが続きました。
サーモスは軽いのに温かい
2代目サーモスは、容量が350mlで、重さが約170g。
初代よりも、かなり軽いタイプを使っています。
近年のマイボトルブームもあってか、どんどん軽い商品が出てきました。
サーモスに限らず、魔法瓶は全体的に軽量化されているようですね。
子供の頃に遠足で使ってた魔法瓶は、今よりもずっと重くなかったですか?
軽量化されているという事は、素材も薄くなっているはずです。
それでも、保温力は格段に向上。
東日本大震災で勇気を貰った保温力
僕がサーモスで印象に残っているのは、2011年の東日本大震災です。
その日は出張で東北にいて、仙台のホテルに泊まっていました。
土地勘の無い地域で被災し、妙な冷静さと得体の知れない不安の中で、なんとか夜にはホテルに到着。
「そういえば、朝にお茶を入れたサーモスを持っていくの忘れたな」
と思いながら、暗い非常階段を登っていました。
7階にある真っ暗な部屋を携帯電話の光で確認すると、ホテルの備品が散乱しているのを確認。
ふと窓の方を見ると、サーモスは倒れずに立っていました。
その瞬間に、「まだ倒れられない」と、映画みたいな事を思ったんですよね。
さすがに中身はヌルかったですが、冷えと疲れきった身体に気力を与えてくれるには、十分な温かさでした。
サーモス、タイガー、象印の魔法瓶を比較

今回は、魔法瓶と聞いて思いつく、サーモス、タイガー、象印の3メーカーで、同じグレードの製品を比較。
僕が使いやすいと思う、350mlと500mlのステンレスボトルを比べてみました。
容量350mlのデザイン/重さ/値段は?
ワンタッチオープンタイプの350ml(象印は360ml)で比較しています。
各メーカーの希望小売価格が、5500円(税抜)の製品で統一しています。
5500円は、あくまでもメーカー希望小売価格。
実際の販売価格は、ネット販売なら、2500円前後くらいが多いです。
サーモス:水筒マグタイプ
メーカー | サーモス / 品番JNR-350 |
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容量 | 0.35L(350ml) |
重さ | 約170g |
保温効力 | 6時間:63度以上 |
保冷効力 | 6時間:11度以下 |
丸洗い | OK |
*保温・保冷効力とは、室温20度において製品に規定量の95度の熱湯(4度の冷水)を満たし、所定時間放置した場合の温度です。
出典元:サーモス公式ホームページ
タイガー魔法瓶:ステンレスボトル
メーカー | タイガー / 品番MCX-A351 |
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容量 | 0.35L(350ml) |
重さ | 約170g |
保温効力 | 6時間:63度以上 |
保冷効力 | 6時間:9度以下 |
丸洗い | OK |
*保温・保冷効力とは、室温20度±2度において製品に熱湯(冷水)をせん下端まで満たし、縦置きにした状態で湯温が95度±1度(水温が4度±1度)の時から6時間放置した場合におけるその湯(水)の温度です。
出典元:タイガー魔法瓶公式ホームページ
象印マホービン:ステンレスマグ
メーカー | 象印 / 品番SM-TA36 |
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容量 | 0.36L(360ml) |
重さ | 約200g |
保温効力 | 6時間:66度以上 |
保冷効力 | 6時間:9度以下 |
丸洗い | OK |
*保温・保冷効力とは、室温20度±2度において製品に熱湯(冷水)を取扱説明書に記載の位置まで満たし、縦置きにした状態で湯温が95度±1度(水の温度が4度±1度)の時から6時間放置した場合におけるその湯(水)の温度。
出典元:象印マホービン公式ホームページ
容量/重さ/保温の比較
どのメーカーも、スッキリとしたシンプルなデザインですね。
容量/重さ/保温(6時間)を見易くまとめると…
メーカー | 容量/重さ/保温(6時間) |
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サーモス | 350ml/170g/63度以上 |
タイガー | 350ml/170g/63度以上 |
象印 | 360ml/200g/66度以上 |
象印は容量が10ml多く、他の2メーカーに比べて約30g重いですが、保温力は一番高いです。
サーモスとタイガーのスペックは、ほとんど同じですね。
容量500mlのデザイン/重さ/値段は?
ワンタッチオープンタイプの500ml(象印は480ml)で比較しています。
同じようなサイズで、各メーカーの希望小売価格が全て6000円(税抜)の製品で統一しています。
6000円は、あくまでもメーカー希望小売価格。
実際の販売価格は、ネット販売なら、2500〜3500円前後くらいが多いです。
サーモス:水筒マグタイプ
メーカー | サーモス / 品番JNL-503 |
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容量 | 0.5L(500ml) |
重さ | 約210g |
保温効力 | 6時間:68度以上 |
保冷効力 | 6時間:10度以下 |
丸洗い | OK |
*保温・保冷効力とは、室温20度において製品に規定量の95度の熱湯(4度の冷水)を満たし、所定時間放置した場合の温度です。
出典元:サーモス公式ホームページ
タイガー魔法瓶:ステンレスボトル
メーカー | タイガー / 品番MCX-A501 |
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容量 | 0.5L(500ml) |
重さ | 約210g |
保温効力 | 6時間:69度以上 |
保冷効力 | 6時間:8度以下 |
丸洗い | OK |
*保温・保冷効力とは、室温20度±2度において製品に熱湯(冷水)をせん下端まで満たし、縦置きにした状態で湯温が95度±1度(水温が4度±1度)の時から6時間放置した場合におけるその湯(水)の温度です。
出典元:タイガー魔法瓶公式ホームページ
象印マホービン:ステンレスマグ
メーカー | 象印 / 品番SM-TA48 |
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容量 | 0.48L(480ml) |
重さ | 約220g |
保温効力 | 6時間:71度以上 |
保冷効力 | 6時間:8度以下 |
丸洗い | OK |
*保温・保冷効力とは、室温20度±2度において製品に熱湯(冷水)を取扱説明書に記載の位置まで満たし、縦置きにした状態で湯温が95度±1度(水の温度が4度±1度)の時から6時間放置した場合におけるその湯(水)の温度。
出典元:象印マホービン公式ホームページ
容量/重さ/保温の比較
やはりデザインは、どのメーカーも似ています。
容量/重さ/保温(6時間)を見易くまとめると…
メーカー | 容量/重さ/保温(6時間) |
---|---|
サーモス | 500ml/210g/68度以上 |
タイガー | 500ml/210g/69度以上 |
象印 | 480ml/220g/71度以上 |
保温力は、350mlよりも500mlの方が全体的に5度以上高いです。
やはり、象印の保温力が一番高いですね。
象印の容量は20ml少ないですが、他の2メーカーに比べて約10g重いです。
500mlサイズでも、サーモスとタイガーのスペックは、ほとんど同じですね。
350mlも500mlも、この3メーカーに関しては極端に大きな差はありません。
あとは、自分の生活スタイルと好みで選べば良いと思います。
ちなみに、サーモスと同じく、タイガーと象印もパッキン交換が可能。
値段もサーモスと変わらず、200〜500円くらいでした。
古い商品が交換できるかは不明ですが、興味のある方は、マイボトルの品番を確認して探してくださいね。
まとめ:サーモスは節約とゴミの削減に繋がる
毎日必ず100円の飲み物を買ったとしたら、1年間で36500円を飲み物代に使ってる事になります。
僕はサーモスや水ボトルを使い始めてから、コンビニでペットボトルを買う事が、年間で10回未満になりました。
初期投資に2000〜3000円かかりましたが、10年で30万円以上の節約になっていると思います。
そして、多少なりともペットボトルや缶の削減にも貢献しているはず。
物は長く大事に使う時代になりました。
僕がサーモスを選んだのは、「THERMOS」のロゴや100年以上の歴史に惹かれたからです。
何より、物に対する愛着は、値段や節約以上の価値になっています。
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