手つかずの大自然が多く残るカナダは、世界中から多くの旅行者が訪れる観光大国です。
広大な面積を有する国のため、カナダにはまだ知られていないマニアックな観光地がいくつもあります。
今回は、バンクーバー空港から空路で45分の町にあるカムループス近郊の州立公園の滝についてご紹介していきます。
おそらく、ツアーでは見ることがないと思う全く異なった面白い個性を持つ2つの滝が絶景でした。
この記事のもくじ
カムループスのウェルズ・グレイ州立公園
カナダには、大きく分けて国が管理する国立公園と各州が管理している州立公園があります。
バンクーバーがあるブリティッシュ・コロンビア州が管理するウェルズ・グレイ州立公園は、南北におよそ100km、東西におよそ60kmの面積を持つ自然豊かな公園です。
樹齢500年を超える原生林の森や、美しい湖、数多くの滝があり、別名“水の公園”とも呼ばれています。
ウェルズ・グレイ州立公園の場所
ウェルズ・グレイ州立公園は、バンクーバー空港から空路で45分で到着するカムループスの町から車でおよそ1時間半。
ウェルズ・グレイ州立公園の入り口には、クリアウォーターという小さな町があります。
クリアウォーターから車が通行可能なクリアウォーター湖までのおよそ65kmの間には、たくさんの絶景ポイントが点在。
乗馬や釣り、カヌーやトレッキンングなどのアクティビティも楽しめます。
ウェルズ・グレイ州立公園の見所は2つの滝
数々の滝を有するウェルズ・グレイ州立公園の見所は、全くタイプの違う「ドーソン滝」と「ヘルムケン滝」。
2つの滝は各駐車場から歩いて5分以内にビューポイントがあるので、簡単なアクセスで迫力のある滝を見ることが出来ます。
横に広いドーソン滝
ドーソン滝の落差は20mなので、落差に感動する滝ではありません。
ドーソン滝の特徴は、幅90mという公園内で最も広い幅の滝とう事です。
川沿いのトレイルを歩けば、横からドーソン滝の豪快な水量が流れ落ちる姿を観察することが出来ます。
横からドーソン滝を見て思ったのは、「絶対に川には落ちたくない」ということですね。
もちろん柵があるので安全ですが、水しぶきを感じるほど近くで見るドーソン滝は大迫力の光景でした。
落差のあるヘルムケン滝
ヘルムケン滝の特徴である落差141mは、カナダで4番目の高さです。
おそらく、ヘルムケン滝はウェルズ・グレイ州立公園で1番の人気スポットだと思われます。
轟音と共に大量の水が上から下まで完全にまっすぐ落ちるヘルムケン滝の光景と、侵食による巨大な空洞の絶景は圧巻でした。
ヘルムケン滝による巨大な侵食
ヘルムケン滝は、約1万年前の氷河期が終わった頃から侵食が始まり、現在のように落差がある滝の形になったそうです。
上空からの画像を見ると、広大な森が長い時間をかけて少しずつ削られてきたのがわかりますよね。
冬のヘルムケン滝がすごい
ヘルムケン滝に来るほとんどの観光客は夏に訪れますが、冬のヘルムケン滝はマニアックな観光地に変わります。
ヘルムケン滝へ向かう道路は冬用タイヤが必須でスノーチェーンも推奨。
トレイルはボランティアが整備をしているそうですが、道が消えるほど雪が積もることもあるようです。
冬の滝ツボには、アイスコーンと呼ばれる巨大に盛り上がった氷の穴が形成。
おそらく、滝の落下地点は常に水の圧力がかかっているので凍らず、変わりに水面から跳ね上がった水しぶきや水蒸気、降り積もる雪が少しずつ堆積して画像のような形になると思われます。
1月下旬から2月下旬がアイスコーンの見頃らしく、寒い冬には高さが50mになることもあるとか。
ビルで言えば20階建てと同じくらいの氷の穴ができるなんて信じられませんよね。自然の力は本当に偉大です。
まとめ
管理人がヘルムケン滝に訪れたのは夏の時期だけですが、とにかく全体の大きさに圧倒されました。
駐車場から歩いてすぐの場所にあるとは思えないほど、簡単に迫力のある景色が見られるのはありがたいですよね。
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